Vocal & Piano Concert

柔らかな春の小雨にしっとりとした午後、「Vocal & Piano Concert」が開演しました。

(開演のごあいさつ:谷河 由佳先生)

 

歌やピアノ独奏などのプログラムに彩られたコンサートは、『だれもいそがない村』(寺島尚彦/作曲)で始まりました。

(とても優しく懐かしい歌で、いろんな情景がゆっくりと、そのまんま、かげぼうしになる村のはなしです)

 

(『ああ、私のやさしい熱情が』グルックのオペラ「パーリデとエレーナ」で歌われるアリアです)

 

(40代半ばで亡くなった作曲家 橋本國彦の最後の作品『アカシアの花』)

 

(2011年放送NHK「おひさま」主題歌『おひさま 大切なあなたへ』)

 

ピアノ独奏が登場しました。

米津玄師といえば、2020年応援ソングプロジェクトに参加。小学生5人によるユニット「Foorin」の楽曲「パプリカ」をプロデュース。2018年の第69回NHK紅白歌合戦に『Lemon』を披露したので、ご存じの方も多いことでしょう。

(米津玄師『Lemon』:2018、2019年を代表するロングヒット曲です)

 

ロイド・ウェバーといえば、まず思い浮かぶのが、この曲『メモリー』かもしれませんね。

彼が作曲を手がけたミュージカル「Cats」の中で、最高に盛り上がるシーンで歌われています。2020年、長編映画化され日本で公開されています。

(『メモリー』ロイド・ウェバー) 

 

第1部最後は、オペラ「ファウスト」より『宝石の歌』です。

この歌をはじめ、第5幕でのバレエ音楽は非常に有名なので、聞き覚えがあることでしょう。

 

第2部は、日本歌曲『九十九里浜』で開演。

(「♪わだつみの太平洋に まむかいて 砂浜白し 九十九里なり」九十九里浜で眺めた情景を心を込めて綴った作品です)

 

(『私の愛の日々』ドナウディーの歌曲。甘く溶けるような美しいメロディの曲です)

 

(『All things bright and beautiful』…「素晴らしきものすべてを」:日本でも人気のジョン・ルッターの作品に、より親しみが持てるようにと日本語の歌詞がついているものもあります)

 

(『鷗/かもめ』は三好達治の詩集「砂の砦」(昭和21年)に所蔵されています。タイトルは「鷗」なのですが、歌詞に"鷗"という言葉は見当たりません)

 

後半にもピアノ独奏がありました。

ショパン「ワルツ第10番」です。ショパンが19歳、1829年に作曲されたワルツです。

(第9番「別れのワルツ」と並び、美しいメロディーと感傷的な曲想の作品です)

 

1947年、中田喜直が作曲家としてデビューした年に作曲された一つが『すずしきうなじ』です。

(昭和を代表する作曲家 中田喜直がデビューした年に書かれた作品で、三好達治の詩による一連の歌曲の一つです)

 

(『今の歌声は』イタリアの作曲家、ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」で歌われます)

 

フィナーレは、ウィンナ・オペレッタの金字塔とされている『メリーウィドーワルツ』を出演者全員で歌って華やかに終演。

(指導:谷河 由佳先生・前本 裕子先生 伴奏:谷河 恵美先生 司会:廣瀬千尋さん)

YOSHU マンスリーコンサート2月

土師さおり「ラヴェルの館へようこそ」全3章シリーズの最終回。

第1章のラヴェルのピアノ音楽、第2章のラヴェルの歌曲に続く、今回は、ヴァイオリンに東摩耶さん、チェロに佐藤響さんをお迎えした室内楽です。

1曲目は、ラヴェルの歌曲集「2つのヘブライの歌」です

(幻想的で神秘的な美しさをもった曲です:チェロ/佐藤響さん ピアノ/土師さおりさん)

 

演奏後、チェリストからみたラヴェルの作品について、話していただきました。

 

続いて、ピアノ独奏…エネルギッシュで華やかな、ラヴェルらしい色彩をもった『道化師の朝の歌』です。

(ラヴェルが真夏にオランダを旅したときに作曲した、ピアノ組曲「鏡」第4曲です。ピアノ:土師さおりさん)

 

(『ヴァイオリンとチェロのためのソナタ』より ヴァイオリン:東 摩耶さん チェロ:佐藤 響さん)

 

前半最後は、かの有名な、サラサーテの「ツィゴイネル・ワイゼン」と並ぶ名曲…音楽会用狂詩曲『ツィガーヌ』です

(最初のところは、ヴァイオリンのソロでの演奏が続き、緊張感が伝わってきます。ヴァイオリン:東 摩耶さん ピアノ:土師さおりさん)

 

休憩をはさみ、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの3人による『ピアノ三重奏曲 イ短調』です。

ラヴェルの作品の中でも、完成までの時間が短く、完成度が高い "傑作"の一つといわれています。

(ラヴェル39歳、第一次世界大戦勃発の年に作曲されました。20世紀に作曲された"ピアノ三重奏曲"の中でも屈指の名曲の一つに数えられています)

 

初めて出会う曲なので"譜めくり"の人も、事前にリハーサルを行っておられました。

(楽曲を聴きながらリハーサルを繰り返して…譜めくりスト:藤原理恵さん)

 

(ピアノの憂いを湛えたソロから始まる第1楽章、美しいメロディーの3楽章、最終楽章では、3人の輝かしい演奏が絡み合って華麗に終結します)

 

ラヴェルを堪能できた、「ラヴェルの館へようこそ」全3章シリーズが惜しまれつつ終了しました。

晩年を過ごしたパリの西にあるラヴェルの最後の家 "ラヴェルの館" は、現在ラヴェル博物館になっていて、浮世絵を含む絵画や玩具のコレクション、作曲に用いられたピアノなどが展示されています。

この機会に、実際に"ラヴェルの館"を訪れてみてはいかがでしょうか。

Ciel 1st Concert 開演!

音楽大学在学中の3人による "Ciel" の1stコンサートが開演しました。

 

オープニングは、『ディヴェルティメント ニ長調』(モーツァルト)から第1楽章…当時16歳のモーツァルトが作曲した弦楽四重奏のためのディヴェルティメントで最も有名な作品です。

(フルート:樫原有生さん ヴァイオリン:松岡のどかさん ピアノ:羽田愛莉さん)

 

続いては、C.キュイという作曲家の作品から『5つの小品』です。

作曲家の名前を知らない方もおられるかと思いますが、キュイは、「展覧会の絵」の"ムソルグスキー"や、「熊蜂の飛行」の"リムスキー=コルサコフ"などと同じく"ロシア五人組"の一人なのです。

『5つの小品』…「子守唄」、「ノクターン」、「ワルツ」など…きらっと輝く小品が続けて演奏されました。

(フルート:樫原有生さん)

 

(ヴァイオリン:松岡のどかさん)

 

(ピアノ:羽田愛莉さん)

 

第2部は雰囲気を変えて、"愛"に関する作品を集めたプログラム…まずは、エルガー『愛のあいさつ』で開演です。

(エルガーが婚約記念に贈ったというエピソードが、そのまま曲名になったようですね)

 

続いては、元々歌曲だった作品を、リスト自身がピアノ曲に編曲したもので、やはり"愛"の付く曲…いきなり美しいメロディーで始まりました。

 

(『愛の夢』第3番です)

 

第2部最後は "ディズニーメドレー"です。

映画「アラジン」より『ホール・ニュー・ワールド』、「美女と野獣」、「アナと雪の女王」…と続き、メドレー最後は、ディズニー映画史上最も贅沢で豪華な長編アニメ、チャイコフスキーの3大バレエ作品の一つでもある眠れる森の美女』で終演。

("Ciel" フルート:樫原有生さん ヴァイオリン:松岡のどかさん ピアノ:羽田愛莉さん)

 

"Ciel"とは、フランス語で"空"という意味なのだそうですが、まさにグループ名"Ciel"にふさわしく、この日は早春を予感するような青空が広がっていました。

I WILL 第4回アンサンブルとソロの会

コンサートをするまでには…という演奏家の方々による"内輪の音楽会"をのぞかせていただきました。

第1部8プログラム、第2部9プログラムの多彩な楽器、編成による音楽会です。

プログラムのいくつかを紹介しましょう。

(第1部オープニングは、ピアノソロ:ヘンデル「リナルド」より『涙の流れるままに』他)

 

(A.E.ショーソン「ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール」から)

 

(ファゴット四重奏:中山晋平「砂山」など7曲…ファゴットのハーモニーに酔いしれました)

 

(第2部最後は、ピアノソロ:ショパン「アンダンテスピアナートと華麗な大ポロネーズ」)

 

雪が舞う、底冷えのする午後でしたが、内輪の音楽会に留めておくのがもったいない…音楽を愛する方々の思いのこもった熱演に、身体の芯から熱くなるのを覚えました。

YOSHUマンスリー2月まであと少し…

2月15日(土)のマンスリーコンサートに向けてのリハーサルが行われました。

全3章シリーズの最終章"今宵、室内楽を愉しむ"「ラヴェルの館へようこそ…」です。

 

"オールラヴェル"プログラムには、ピアノトリオをはじめ、ピアノとヴァイオリン、ピアノとチェロ、ヴァイオリンとチェロ、そしてピアノソロ…という多彩な内容です。

主なものを紹介しましょう。

(Vn:東 摩耶さん Piano:土師さおりさん 「ツィガーヌ」)

 

(Vn:東 摩耶さん Vc:佐藤 響さん 「ヴァイオリンとチェロのソナタ」)

 

厳しい表情での演奏の合間に垣間見える笑顔の打ち合わせ…

(Vc:佐藤 響さん Piano:土師さおりさん 「二つのヘブライの歌より『カディツシュ』)

 

(Piano:土師さおりさん 「道化師の朝の歌」)

 

(「ピアノトリオ イ短調」)

 

リハーサルを聴いていて、本番がますます楽しみになりました。

今回が「最終章」になります。

ラヴェルの世界を心ゆくまで楽しんでください。

お待ちしています!

2020年2月15日(土) 19:00開演(18:30開場)

2,500円〔全席自由〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斎藤友子先生の "簡単アレンジ術"(関西)

2台並んだグランドピアノを使用し、受講生のレベルに合わせた斎藤友子先生の講座がスタートしました。アレンジの方法や、メロディーの歌い方などの伴奏法を具体的に学んでいきます。

(作曲者本人から直接指導してもらえる贅沢な時間です)

途中、先生ご自身が作曲・編曲された作品のすてきなミニコンサートがありました。
(斎藤友子”春を呼ぶ小さなコンサート”)
日常の日々から舞い降りた音を作品にしたファーストアルバム「風」を多くのピアニストの方々にも楽しんで頂きたく楽譜にしました…という斎藤先生作曲の2台のピアノのための曲集を使った演奏法のレッスンです。
一言一句を聞き逃さないよう、真剣にメモをとる受講生の方々。
(テンションノートの資料を使ってコード理論を学びます)
東京都ご出身の斎藤友子先生の、年に一度の貴重な講座が閉講しました。

ツヅリ・ヅクリ 「むげん世界」

動画総再生回数800万回を超える男女アコースティックデュオ "ツヅリ・ヅクリ" のコンサート開演!

新しいアルバム「むげん世界」発売記念ツアー ワンマン!!大阪編コンサートです。

開演と同時に演奏が始まり、MCをはさむことなく数曲を演奏。

(ムム(菅井 宏美)美大出身アーティスト。 絵を描くように歌をつくる、独自の感性の持ち主:Profile)

 

 

(てん(金山 典世)2003年より本格的にパーカッションを始め、2006年にパーカッション・ソロデビューライブを行う:Profile)​

ピアノボーカルの「ムム」と、パーカッションの「てん」によるアコースティック音楽デュオ・ユニットで、ライブ、SNS、YouTubeを主軸に置き、音楽活動を続けているそうです。

 

「大阪の皆さん、お会いしたかったです!」

 

 

 

開演から熱気を帯びたまま、ムムとてんの二人による"ツヅリ・ヅクリ"コンサートは一気に2020年初ワンマン終演へ…。

小鼓・大鼓のお稽古

「大村良調会」主宰の大村滋二先生の鼓(つづみ)の稽古が行われました。

(大倉流大村良調会主宰 大村滋二先生)

「能」を演じる上で欠かせない鼓の稽古をされている方がおられました。

(能の演目「養老」(シテ)を演じておられました。3月には京都観世会館で披露されるそうです)

 

 

(稽古をするために、ここまでサポートをしてこられたご主人が控えておられます)

 

中には大鼓(おおかわ)のお稽古に来られている方もおられました。

(今回は楽器を持たずにお稽古です)

 

一人の方に、鼓の魅力についてお伺いすると…

「いい音が出せないところに惹き込まれていきます」と話して下さいました。

(「いい音が出せる日とそうでない日があるのも魅力なんです…」)

 

大倉流 大鼓方 大村滋二先生「大村良調会」へのお問い合わせは…

大村滋二:おおむら しげじ

 090−8524ー4003 

 dfqhp902@kcc.zaq.ne.jp

2020年最初のマンスリーコンサート!

この笛を聴くと涙があふれるという、日本全国で感動の渦を呼び起こした奇跡のオカリナ奏者…さくらいりょうこさんをお招きしての"マンスリーコンサート"です。

(オカリナ:さくらいりょうこ さん ハープ:石井理子さん)

 

第1部は『幸せ運べるように』…ハープのソロで開演しました。

25年前の今日、阪神淡路大震災が起きました。

震災から約1カ月後の1995年2月27日、神戸市内のある小学校で小さな発表会が行われ、校庭に児童約200人が電子ピアノを取り囲むようにして集まり、避難住民、ボランティアの方々と一緒に合唱をした曲『しあわせ運べるように』が初めて披露されました。

今も大切に歌い継がれているこの曲が静かにホールに響き渡りました。

(石井理子さんのハープソロに、さくらいさんのナレートが重なります)

 

"ちいさながちょう"という意味をもつ愛らしい形のオカリナ…その音色は「日本の四季メドレー」にもピッタリです。

(「さくらさくら」に始まる春夏秋冬を謳った曲の数々…オカリナ:さくらいしょうこさん)

 

第2部は、さくらいりょうこさんの1stアルバムから、書き下ろしオリジナル曲が中心のプログラムです。

(「ONE DAY」「天使たちの涙」「シルクロード」…CD「Power Ocarina」収録)

 

オカリナとフルートの演奏に交えた、神戸弁のトークにも、皆さんはじっと耳を傾けておられます。

 

(「突然ですが、みなさん、夢ってありますか?」…お客様をどんどんお話に惹き込んでいきます)

 

1時間45分にわたる"演奏とトーク"のコンサートが『Inori 祈り』で終演するやいなや、「アンコール!」のかけ声がかかります。

(アンコール曲『月の沙漠』『You Raise Me Up』)

 

優しく穏やかで、どこか懐かしい声に包まれているような素朴で心にしみるオカリナの音色と、"竪琴"の和名をもつハープのアンサンブルは、心の琴線にふれる不思議な感覚で、もっともっと聴いていたいと思いました。

Dr.Kの温室:Recueillement 沈思

前回の「セヴラックのピアノ曲」に続いて、今回のテーマは「ボードレールと音楽家たち」です。

(Dr.Kの温室 音楽講座 資料)

 

フランスの詩人、シャルル・ボードレールCharles Baudelaire(1821-1867)の詩『Recueillement 沈思』をもとに、作曲をされた「ドビュッシー」「デュパルク」「クラース」、そして「ルイ・ヴィエルヌ」の作品を取り上げてお話しをされました。

(実際に歌とピアノの演奏を聴きながら"音楽講座"が進められていきます。解説:近藤秀樹先生)

 

最初に取り上げられたのは、ドビュッシーの歌曲集「ボードレールの5つの詩」(4.沈思)です。

(ソプラノ:宮下咲恵さん ピアノ:仙波治代さん)

時には、楽譜に照らし合わせながら聴いたり…

 

演奏されたお二人に意見を求めたり…

 

 

「ドビュッシーは作曲をするのに、詩の形式上の節目よりも、内容上の節目を重視しています。詩の意味内容の解釈に基づいているので、ドビュッシーの歌曲からボードレールの詩を解釈すると、よりわかりやすくなります」

受講者の方々は、Dr.K…近藤秀樹先生の解説を熱心に聴き入っておられました。

 

今回の音楽講座「ボードレールと音楽家たち」では、詩人ボードレールの詩をもとに、数人の作曲家による作品を演奏とともに味わうことができる貴重な時間になりました。

またまた次回の講座が楽しみになりました。